家庭生活研究所、藤田さんの行きつけ情報@城南『PATISSERIE a terre(パティスリー ア テール)』
今回の行きつけ情報は、前回のアンの三崎さんにご紹介いただいたケセラセラでの初回取材時に偶然にもお会いしていた池田市教育委員の藤田祥子さん(家庭生活研究所 主宰)です。スウィーツへの藤田さんのこだわりを感じる行きつけ情報です。
- 行きつけのお店を教えてください。
池田商工会議所の側にあります城南の『PATISSERIE a terre(パティスリー ア テール)』さんです。
- 何がキッカケで知ったんですか?
もともと渋谷にあった美容室さんがやっていた場所に、『PATISSERIE a terre(パティスリー ア テール)』になったんですが、住宅街にポツンとお店がある感じの佇まいで正直、オープン当日あまり流行ってなかったんです。
お店のカウンターに野球選手のような大柄なオーナー(新井さん)の方がいらして、奥でお菓子を作っている工房があるパティスリーだなんてイメージが最初は全然わかなかったです(笑)
私自身も仕事で家政系のところにいたんですが、華々しいケーキを見るとたじろぐと言うか、コンプレックスを感じてしまうんです。というのも、私の時代では中々、ケーキの種類も豊富になかったので『PATISSERIE a terre(パティスリー ア テール)』のような素材にこだわったシンプルなショートケーキ、モンブランにスーッと惹かれたんですよね。
凄くいい仕事をされてる、こだわっているのに、それでも最初はショーケースに夕方でも残っていたんです。
なんだか残念だなと思ったんですが、それと同時に勝手ながら「オーナーご夫妻、新井さんを応援したい!」と思うようになったんです。
それで、最初は友人へのプレゼントやお持たせで活用させて頂いたんです。
そうこうしている内に、パティスリービアンシュールがあったこの城南の場所に
ア テールさんが2年前に移転(現店舗)されてきたんですよね。
- 行きつけの理由を教えてください。
カヌレとか本当に色々と食べたんです。正直、値段は安くはないんだけど、やっぱり良い仕事をされているし、どれも本当に美味しい。お持たせでお渡ししても、お客様からいつも美味しいと評判も良かったですよ。
あと、一つだけフィナンシェを買いに来る少年もいて、
たった一つでも買いに来る少年がお客さんでいるのというのも何だか嬉しいですよね。色んなお客さんに愛されているなと。
それと、他のパティスリーだとメインのオーナーパティシエは奥の工房にいがちなんだけど、ア テールの新井さんはショーケースのカウンターに来られてちゃんと説明してくれるんですよ。奥さん曰く「この人、話だしたら1日中話してますよ!」と仰ってましたけど、ほんとケーキを買いにいってるんだけど、新井さんに会いにいってるところもあるかな、と思いますね。
私にとっては癒しスポットですね(笑)
オーナーの新井さんの面白トーク、エピーソードとしては、
パティスリーって冬場は寒いにも関わらず、チョコや生クリームを調理する関係で暖房をあまり使わないんですって、当然寒いからヒートテックはきて防寒されてるんだけど、周りからミート(肉)テックをきてると言われるんですって。
それで、新井さんがよく「自分の身体はミートテックです」と。
私も「えっ、おもしろい、ちょっとその言葉いただくは」と活用させてもらっています(笑)
存在そのものが癒しのオーナー新井さんですが、
阪急うめだ本店の催事や色んな方とコラボして企画されたりと、野心がある方なんだなと思う。だけど、そういった野心をあまり表に見せない、秘めた闘志、思いを感じます。
池田の次の世代を盛り上げる方だと思っていますし、だから、応援できることはしたいんですよね!
- 行きつけのメニューを教えてください。
シュークリーム、モンブランですね。
うーん、私の時代はイチゴケーキ、ミルフィーユも多かったのでそれも絶対食べるかな。
全部ラインナップ制覇したんだけど、基本的にはオーソドックスなもの。
自分の中ではやっぱり上の2つが好きかな。
新作も出たら食べるんだけど結局気がついたら、シュークリーム、モンブランを食べるかな。
■シュークリーム
皮のちょっとした食感やカスタードもだらけてない口どけ。
しっかりしてるんだけど、ちょうど良い食感がたまらないんですよね。
■こぼれ話
チョコーケーキの新作が販売された時に私が感じた事を新井さんに図々しくもメールしたんです。「ちょっとチョコクリームを一絞り少ない方があとあと、食べやすいかな」と。
すると、次に伺った時に、変更されていたんです。
ご自身も迷われていたのかもしれませんが、だけど、私の意見ですら素直に聞きれてくれる姿勢に感動ですよね。素敵です。
- 藤田さんが大切にしてるコトは何ですか?
「丁寧に生活することがです」
丁寧に生活をしたい、丁寧に生きていきたい、と思っています。
子供を育てるにしても、人と接するにしても
丁寧に、一生懸命生きていきたい。
もちろん、手を抜く時はあるけど嘘や、人を騙すとかは絶対しない。
うん、そうですね、丁寧に生活をしていきたいですね。
『オーナーパティシエ 新井和碩さん』インタビュー
- パティシエを目指したキッカケはいつからですか?
元々ものつくりが好きで、高校生の時には菓子屋になると決めてましたね。
料理に進まなかったのは、血をみるのが苦手、グロいのが嫌でして(笑)それで製菓に。。
やろうと思ったら誰でも明日からでも、その世界に入れるじゃないですか。
ただ、残れるのはほんの一握りの世界。
だから、決めた限りはトコトンやれるまでやりきってやろう決めましてね。
僕は、華やかなケーキではなく、素材のもつ色や味、特性にこだわっています。ほんといいものをつくりたい、その一心で素材、環境、技術の研究はし続けていますね。
20代の頃はガツガツしてましたよ。35歳を越えたあたりから、一つの事をどこまで追及できるか。粉を追及してみるとか、カカオ豆からチョコレート作ってみる、アーモンドも自分で挽いてみるとか。
シンプルなもの、どこにでもあるスタンダードなものだけど「ここの何か美味しい。何が違うんだろう?」と思ってもらうのが理想ですね。
お客様から聞かれたら、こだわり等はもちろんお答えしますが、「何か美味しい」を目指してますね。なので、スタンダードなものをハイレベルで提供したい。
人工的な味付けが多い中で、本当にその素材がもっている味を引き出したい、提供したいと思っています。安易に香料などを使用したくないです。
お客さんの身体に違和感なく、スッと入るものを提供したい、だからこそ素材にこだわってますね。
- 最後に
ア テールがオープンして6年目。城南に移転してきて2年目。
今年になって、初めてロールケーキ作ったんですよね。
素材、材料にこだわってるア テールさんのロールケーキを食べてみたいとお客さんに言って頂いたから作ったんですが、流行ってるから、売れ筋だから作るという事はしたくないんです。旬の素材を、旬の時期だけに使ったものを作りたい。だから、オールシーズン、いちごのショートケーキはないです。
ずっと作り続けられるもの、が伝統。だと思っています。そういうお菓子作りをしたいと思っています。
『PATISSERIE a terre(パティスリー ア テール)』
〒563-0025 大阪府池田市城南1-2-3
池田商工会議所の裏手すぐ
Tel&Fax:072-748-1010
定休日:水曜日
営業時間:10:00~19:00 ※ケーキが無くなり次第閉店