いけだ3C、吉岡さんの行きつけ@新町『丸福』

五月山と猪名川の間を通る国道173号沿いに、「創業大正12年」と記されたのれんを掲げた店がある。

戦前戦後の池田を見つめてきた、うどん屋「丸福」だ。

 行きつけにしているのは、池田の街の活性化事業を担う「いけだ3C」の吉岡博充さんだ。
「子どものころから店の前は通ってたんですが、のれんをくぐったのは会社に入ってから。とにかくダシがうまいんです」とほれ込む。

店は福原末子さんが1人で切り盛りする。3代目だった夫が12年前に亡くなった後も、手間を惜しまず創業当時から変わらぬ作り方で、ダシの味を守ってきた。カツオ、メジカ、サバを使い、最後に花カツオで風味を出す。

「誰でも安心して味わってもらえる」と自信を見せる。客はなじみが多く、「みんな『いつもの』ばかりだから、お品書きは雑誌の下にある」と笑う。
吉岡さんも「カツとじ定食」が「いつもの」だ。衣に薄切りのロース肉が包まれ、甘く卵でとじられている。

 「あと10年で創業100年。それまで続けられるといいけど」と福原さん。
その笑顔と味を、10年後も変わらず楽しみたいと願う人は多い。(マチゴト記者 礒野健一)

【丸福】
池田市新町8-7
▽072-751-3759
▽11時~15時、17時~20時半
▽日曜定休

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